【過度な緊張はパフォーマンスの敵】緊張の原因となる心理効果と緩和方法

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【過度な緊張はパフォーマンスの敵】緊張の原因となる心理効果と緩和方法とは

 

緊張によってパフォーマンスが低下してしまった経験がある方は少なくないのではないでしょうか?緊張することで委縮してしまったり頭が真っ白になって考えていたことが急に言えなくなってしまったり。

 

一定の緊張感を保つ意味での緊張など、効果的な側面もあるのですが、敵にすると厄介な思いをすることもあります。 一方で、緊張はどんな時に起こるのでしょうか?

 

権威や評価者に対峙したときや失敗できない局面などその場面は様々ですよね。

 

緊張さえしなければもっといいパフォーマンスが出せるのに。そんな悩みを抱える方にとって本記事が朗報になるかも知れません。

☑本記事の内容

1.ハロー効果
2.早まった一般化理論
3.緊張の実態とは何か?

ハロー効果

ハロー効果とは、何か優れている点を見つけると、その他においても優れていると考えがちになる現象を言います。

 

優れている点と同様に、劣っている点についても同じ効果があるとも言われています。

 

スーツを着て、シャツもシワひとつなくピシッと決まっている男性を目撃したとします。そこからは清潔感を感じ、姿勢正しく会話をしている姿が目に映るとします。

 

その様相から、仕事が出来そう、自信がありそうなど、「デキる男」つまりプラスの想像をした方は多いのではないでしょうか?

 

まさかピシッとして背筋伸びた男性を目撃して、いきなり「だらしがない」「自信なさげ」という評価をする人はきっと少ないと思います。

 

想像によって見えていない部分を想像させられている

上記の場合、本当はどんな人なのか、その瞬間だけを目撃しただけでは正直全くわかりません。

 

この場合には、推測してプラスの想像をし、その男性のプラスの偶像を作ってしまったわけです。
推測とは、ある事柄について情報や知識をもとにして推量することを指します。

 

しなくてもいい緊張をハロー効果によってさせられている?

ハロー効果によって推量した相手に権威を感じている場合、その権威はもしかしたら自分が作り出してしまった勝手な推量によって、相手を過大に評価しているのかも知れません。

 

営業先にプレゼンをする時や、取引先にクロージングを掛けるときなど、その相手が明確に「決裁者」であるという確信がないままに、ただ「取引先」であるというだけで緊張してしまっているという可能性もあります。(もちろん相手先である以上は決裁者でなくてもキチンと仕事はしないといけませんが。)

 

ただ、やみくもに権威に感じてパフォーマンスを出せなくなるのはもったいない。

 

また、決済者だったとしても逆に「決裁者ではない」という思いこみを持つことで、のびのびとプレゼンに臨むことができ、結果的にいい展開に繋がることだってあります。

 

この効果を理解しておけば、心理的な傾向を読んだ上で高い成果をあげるよう自分をコントロールすることが可能です。


「早まった一般化」という心理傾向

これは十分なデータが出そろう前に一般化を行うことを指す心理傾向です。

それぞれ個別の対象が、一定のある性質を持っているということから、その「個体が属する全体がその性質を持っている」と結論付ける帰納法が用いられます。

 

例えば、鳥類を見てみましょう。

事実A:カラスは飛ぶ
事実B:スズメは飛ぶ
事実C:カモメは飛ぶ
事実D:ツルは飛ぶ

 

上記の事実からは、鳥類(その個体が属する全体)飛ぶという行為を行うという仮説が立ち、その仮説から鳥類飛ぶと結論付けてしまうことを言います。

 

他方、実際にはペンギンも鳥類に該当します。そうなると上記で仮説した理論が崩れ去ってしまうことになります。

 

鳥類=飛ぶという結論は、不十分な前提条件から早まった一般化を行ってしまったことになります。

A型はみんな几帳面?

こんな例も見てみましょう。血液型にも同様の事が言えます。日本人の好きな血液型別性格診断にみられる傾向です。

 

A型=几帳面 という帰納法が用いられていますが、もちろん必ずしも血液型のみで几帳面さが分類されることはありません。

 

100人のA型をズラッと几帳面さでランク付けを行い、1番から100番まで順番がつくとします。

 

極端な話で言えば「A型の100番目」は、「他の血液型の1番」よりも几帳面なのでしょうか?B型やAB型の中にも几帳面な人はいますし、A型の中にもルーズな方はいるはずです。

 

A型の几帳面さは他の血液型を凌駕するものかというと決してそうではないですね。

 

上記のとおり、必ずしも「一般化」を結論付けることが正解ではありません。

「ハロー効果」や「早まった一般化」からみる緊張の実態は何か?

上記のとおり、相手に対して過大に畏怖してしまったり、起こってほしくない未来を勝手に想像してしまうことが緊張を巻き起こしている可能性があります。

 

そう。これは心理効果に踊らされた自分の心理が勝手に膨れ上がっているだけ。実は畏怖すべき実態はそこにはないのかも知れません。

 

最近では「心配事の9割は起こらない(三笠書房)」という好評を博していますが、同様のことがい言えます。

 

ぜひ実態を見極め、脳の心理傾向に踊らされず正しく緊張感を保つきっかけになればと思います。




 

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