【会話の主導権を操りイニシアチブを握る】口論を優位に進める論法3つ
相手との議論の際に、口論に負けてしまい立場が悪くなってしまうことはありませんか。
論理的な話法で攻めた方がいい人もいれば、感情論のほうが有効なケースなど、相手の出方によってこちらが柔軟に対応しなければいけません。
議論をする際には、議論のイニシアチブを握り、自分の立ち位置を優位に進めていきたいところ。そんなとき、議論の場ではどんな点に気をつけて話をしないといけないのでしょうか。
☑本記事の内容
2.藁人形(わらにんぎょう)論法
3.ごはん論法
その1、対人論法とは
どういった方法か
対人論法。あまり耳慣れない言葉かも知れませんが、この手法を知っていると一気に形成を逆転できたり、相手の弱いところを突くことで心理的にも大きなダメージを与えることができます。
AさんとBさんの会話ご覧ください。
AさんとBさんが、次回の取引先へのプレゼンの場面に向けて会議をしています。
A:次回のプレゼンではこのプランで進めていきたいのですが。 B:いや、今の成績もまともにあげられていないあなたの主張を通すにはリスクがある。
一見ありがちな会話に見えますが、少し違和感を感じませんか?
成績をあげていないAさんがどれだけ筋のよい案を提示しても、成績の善し悪しで
その案が取り上げられないということになります。
これは人格攻撃と言って、相手の議論が正当なものであるかを評価するときに、その議論自体を評価するのではなく、その議論固有の部分が評価されることを言います。
これに対抗するには
仮にこれを相手が活用してきた場合にどのように対処すればいいのでしょうか。
これには瞬発力が必要になりますが、先ほどのAさんとBさんの例を考えてみましょう。
AさんはBさんが反論する内容。つまり、プランと成績には全く因果関係がなく、Bの主張はおかしい!とその場で強く主張することが必要です。
また、心理的に深く考察するともしかしたら、BさんにはAのプランが通ることで何かバツの悪さを感じている可能性(あくまでも可能性ですが)があること。
また、本筋の議論に対して、よりよいプランを提示すればいいのに、あえて本筋からそれた議論(対人論法)を繰り広げ用としている点からも、もう議論では手詰まり感があるのかも知れません。
こんなときは、自分の成績に関わらず強く相手の異論を否定し、そこに攻め込むと意外と自分の主張があっさり通るかもしれません!
その2.藁人形(わらにんぎょう)論法
どういった手法か
この藁人形話法は、まさに言葉のとおりのテクニックです。
相手の主張を勝手に別の論点に置き換え、それを非難することで、自分の主張を正当化し、議論を有利に展開すると言う手法です。
平たく言えば、論点のすり替えの手法の一つです。
A:私は子どもが道路で遊ぶのは危険だと思う。 B:そうは思わない。なぜなら子どもが屋外で遊ぶのは良いことだからだ。 A氏は子どもを一日中家に閉じ込めておけというが、果たしてそれは正しい子育てなのだろうか。
上記を見ると、Aの主張する「道路で遊ぶことが危険性」に対し、BはAが「道路が危険」=「家に閉じ込めておく」という思考に勝手にすり替え、すり替えたものに対して非難しているという構図です。
A氏からしてみれば、「いやいや、そんなこと誰も言うてないやん」という話ですが、B氏の主張に賛同する声があがり、A氏が反論の期を逸すれば、さもA氏がそのような主張をしたととらえられかねないところが、この論法の恐ろしいところです。
先ほどの対人論法にもあったように、瞬間的にその主張がおかしいことを察し、反論すること。
また、自分がこの主張を活用して相手との議論を優位に進めたい場合には、相手に反論の余地を与えず、周囲を味方につけることができれば、相手を劣勢に立たせることができるというものです。
毒にも薬にもなる、なんとも恐ろしい論法ですね。
その3.ご飯論法
どういった手法か
文字通りご飯にまつわるエピソードを文字って作られた論法です。
ご飯論法(ごはんろんぽう)とは、質問に真正面から答えず、論点をずらして逃げるという論法。「朝ご飯は食べたか」という質問を受けた際、「ご飯」を故意に狭い意味にとらえ、(パンを食べたにもかかわらず)「ご飯(白米)は食べていない」と答えるように、質問側の意図をあえて曲解し、論点をずらし回答をはぐらかす手法である。
妻:今日は帰りが遅かったね。外でご飯たべてきたの?
夫:いや、ご飯は食べてないよ。(他の物は食べてきたけど。)
こんな具合です。なんとも屁理屈ですね。客観的に聞いていると、「いやいや、意味わからん」と、つい突っ込んでしまいたくなるような会話ですが、これもりっぱな論法の一つ。
よく国会の議論等で、自分への指摘を免れるために使われている場面をテレビで見たことがあるかも知れません。
・論点のすり替え
・はぐらかし
しっかりと質問に答えているようでいて、論点をすり替え追及を逃れるというもの。
議論の際の自分への追及や指摘等があった際には、こういった手法をうまく活用しながら、捌いていく。
もちろん、こちらからの反論の言葉がでるまでの応急処置程度の効力しかありませんが、少しの間時間は稼げます。
うまく活用しながら、口論を勝利に終わらせるために、ぜひ知っておきたい手法の一つです。
ぜひ活用してみてください。
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